
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
『っ・・!ぐっ、ゴホッゴホッ』
相手が苦しみに耐えられなくなり、咳き込んだ瞬間・・・
「お願い!もうやめて!!」
美月の声が響いた。
「やめて・・、お願い」
「・・・・」
「その足を退けて」
「お前・・、」
「いいから早く!!」
美月の言い放った言葉に渋々足を上げた湊
ゆっくり、ゆっくり、足の力を抜いていくー・・・
「大丈夫ですか!?
ごめんなさい・・!本当にごめんなさい。」
踏みつけらた男に駆け寄ると、横に跪いて頭を下げる。
その様子は3人は黙って見つめていた。
「どうして人を殴るの?」
「・・・・」
「どうして人を踏みつけるの?」
「・・・・」
見上げ睨みつける美月の問いかけに、湊は黙ったまま・・・
「人はあんたのオモチャじゃない。」
美月は冷たく言葉を残すと、その場を離れて来た道を戻って行った。
