
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
『・・かしこまりました。
ただ、しばらくは様子を見た方がいいかと・・・』
「ふざけんな。
今すぐ探して連れ戻せ。命令だ。」
『・・・・』
松がどんなに渋い顔をしようと、俺は自分を貫いた。
黙って出て行くなんて、あいつはどこまで仕事に不真面目なんだー・・・
見つけたら、タダじゃおかねぇからな。
「今日中に見つけろ。
全従業員を使ってでも、あの女の居場所を突き止めろ。」
『・・かしこまりました。』
捨て台詞を残して部屋を出て行く湊は、使用人に車の用意をするように指示した。
