
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
久しぶりに実家に帰ってきて、その場で感じる空気すら懐かしく感じるー・・・
「・・姉ちゃん?」
「ーー?
あっ、柚!ただいま!」
「何してんの!?
旅館で住み込みのバイトは?
まさか、クビになったの!?」
「やだなぁ、もう・・!
ちょっとお休みもらっただけだって。」
門の前で立ち尽くしてると、スーパーの買い物袋を両手に提げた柚がいた。
「柚、学校は?」
「テスト前だから早く終わった。
お母さんなら建築事務所のパートだよ。」
「そう・・・
頑張ってるんだ、ママも。」
「入って。」
柚に鍵を開けてもらって、久しぶりの家に一歩踏み入ると懐かしい匂いがした。
