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夢見るシンデレラ。

第2章 *魔法の馬車...





「バイトどう?楽しい?」



「楽しいも何も、働いてるんだから大変だよ。遊んでるわけじゃないの。」



「そうだよね。」













久しぶりに柚と話して、お茶を飲みながら真ん中に置いたおせんべいを食べる。













「姉ちゃん、俺さ・・・」



「ーー?」



「働こうと思って。」



「・・・は?」



「高校行かないで、姉ちゃんみたいに働きたいんだ。」



「ちょっと、やだ・・柚、


冗談でしょ?それじゃ中卒だよ?



「うん。」



「あんた頭いいんだから大学まで行かなきゃ。
アナウンサーになる夢は?
高校だって、柚ならいいところ行けるのに・・・」













柚は私と違って成績も学年トップで、全国テストでも上位をキープしてるほどー・・・





うちの親ですら、誰の遺伝子か疑ってしまうほど頭がいい。














「姉ちゃん、お母さんそっくり。」



「いや、だって・・・


他にやりたいことでもあるの?」



「・・・・・」













首を横に振った柚














「じゃあ、どうして?
お金のこと、心配してるの?」














何も言わなくなってしまった







柚は昔から誰よりも家族思いで優しい子だったからー・・・














「やっぱり・・・」



「だって、姉ちゃんは大学辞めて看護師の夢諦めたのに、俺だけ行きたい学校行って夢叶えるなんてできないよ!!」



「柚、」



「お母さんだって毎日働いて、疲れて帰ってきて、足とか腰が痛いって言うし。
みんながボロボロになっていく中で知らん顔して高校なんて行けない。」




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