夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「やっ、待ってください・・!!
わ、わわ、私・・!ダメなんです!」
「え?」
「本当はダメなんです・・!
こんなのしたくない!!」
その場でしゃがみこんだ美月
見たくない
見られたくない
触れたくない
触れられたくない
「・・わかった。
今日は帰るよ。」
「・・え・・・?」
「せめてタクシーまで送って?」
案外あっさり帰る準備をしてる客に、ホッとした半分、拍子抜けてしまった。
「また次、指名してもいいかな?
その時は覚悟決めてて欲しいけど。」
「・・は、はい・・!」
「今日はありがと。」
渡された三枚の一万円札
「えっ!?」
「君への投資だと思って受け取って」
「そんな・・、いただけません!」
無理矢理握らされた紙幣
突き返すわけにもいかず、そのまま受け取ってしまったー・・・