夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「美月、お疲れ!」
「愛実ー・・・
私やっぱりダメだよ。
この仕事向いてない。」
「何言ってんの!
今日が初日なんだから上手くいかなくて当然だって!!」
というより、根本的に処女の私には向いてないんだと思う。
「・・そうかな。
なんか、そもそもどうしたらいいか・・・」
「美月・・!」
「ーー?」
「ヤバイ!超イケメン!!」
日が昇り始めた時間帯ー・・・
眩しさで眉をひそめながらお店を出て、愛実が指差す方を見た。
「・・蓮、さん・・・?」
「美月、知り合いなの!?」
愛実の一言に頷きながら、今の自分の状況にハッとした
眠気もどこかに飛んでいき、全身の血の気が一気に引いた
『お疲れ』
「・・・・お疲れ、様です。」
『ちょっと、いいかな?』
嫌な予感が脳裏を過る