夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
美月の涙を見るなり、
半裸状態で乱れたままの美月を残してベッドから下りた湊。
「・・ん。」
「ーー?」
戻ってきた湊はペットボトルを差し出し、ベッドに腰かけた。
「・・・悪い。」
「ごめんなさい・・こちらこそ・・!
なんか、ビックリしちゃって・・・」
「初めてなんだろ?」
「・・・・・」
体を起こすと、受け取ったペットボトルを握り締めて俯いた。
「・・ごめんなさい。」
「ったく、」
「別に社長が嫌いとかそんなんじゃないんです・・!こんなにかっこいい人が初めてなら、全然嫌じゃないはずなのに体が強ばっちゃって・・・」
「なんだそれ。」
ぷっと笑った声がして、顔を上げれば湊と目が合った。
「お前、変わってんな。」
「そんな、」
「いや、いい意味で。
面白い奴が来たわ。」
「・・・・・」
「さっきの発言は聞き流すから。
初めてはちゃんとしろよ?好きな奴とな。」
頭を撫でられて、無性に恥ずかしくなる。
「それ、社長に言われても説得力ありません。」
「はぁ?なんだと?」
「だって私がこのまま黙ってたら、初めてって知らずに抱いたでしょ?」
「アホ。どっちみち気付くわ。
初めてはそんな簡単に入んねぇんだよ。」
「っ/////」
「・・・お前、想像だけは、いっちょ前だな。」
これから先、私は社長のお世話係として24時間365日奮闘するー・・・