
夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「蓮さん・・、」
「ーー?」
「今はあの人のこと、好きじゃないんですか?」
「好きだよ。
あれ以上の人はこの先も現れないと思ってる。」
蓮さんの言葉がずっしり胸にのしかかる。
何を勘違いしてたんだろうー・・・
バカみたいにいい気になってただけなのに。
「でもね、」
「ーー?」
「気が紛れるんだ。
美月ちゃんといると。」
「え?」
「湊とぶつかってる姿とか、人のために一生懸命になってる姿を見ると新鮮なんだよね。」
「社長はだって・・!」
「湊が好きになるのもわかるな。」
「は!?」
目を見開いた美月と目を合わせて優しく微笑む蓮
コーヒーの最後の一口を飲み干した
「じゃあ、本題に入ろっか。」
