テキストサイズ

夢見るシンデレラ。

第3章 *魔法使い...





「・・行こ。私についてきて。」













美月の手首を掴む湊の手をしっかり握り返すと、白煙の中突き進む














『っ・・美月ちゃん・・!』



「・・オーナー・・・?」













シルエットと声で、白煙に埋もれてるのがオーナーだと気付いた













「大丈夫ですか!?」



『美月ちゃ・・『触んなよ!!』



「!!!」












私の方へと手を伸ばしてきたオーナーの手を、突然振り払った湊に驚いた












『この店、未成年働かせてんだろ。』



「え?」



『何なんだ、君は・・!』



『しらばっくれても無駄だぞ。
この騒ぎで警察も来る。全て公になるんだよ。』



「ちょっ・・
どういうこと・・・?

未成年って・・・」



『しかも、ここ、



風俗店として経営の申請出してないよな?』



『・・・・』



『本番禁止のはずだろ?
どんだけ守ってねぇ奴いるんだ?』



『な、『知らねぇとは言わせねーよ?』



「ねぇ、どういうこと・・・?」














状況が読めなくて、掴んだ湊の腕を揺さぶる














『美月ちゃん、



愛実は友達じゃないよ。』




「・・え?」




『愛実が言ったんだよ。


美月は処女だから高く売れるって。』




「・・・・・」




『早くしちゃった方があの子のためでもあるって。
本当はこの店、みんな最後までしてるんだよ。お客さんと。』














気持ち悪かったー・・・




そんな事実、知りたくなかった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ