夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
ーープップッ
「ーー?」
『湊!乗れよ!』
「徹!おっせーよ!」
道に寄せられた車からは徹と蓮が顔を出す
湊は美月の手を引いて、車に向かって歩き出した
『お疲れちゃん!
ずいぶん派手にやったんだって?』
車に乗り込むと、徹が面白そうに湊を突っつく
この段階で、この騒ぎの全てが彼らの計画だということがわかった。
「いやー、意外と煙くて焦ったわ。」
『美月ちゃんもビックリしたでしょ?』
バックミラー越しに徹さんと目が合った
「・・疲れました・・・」
『ははは!だろうね!
客は蓮だし、煙玉投げ込むのは湊だし、ちょっとやりすぎたかもな。』
『でも、美月ちゃんのナース姿結構イケるよ。あと少し湊が遅かったら色々進めてたんだけど。』
無神経なのか、天然なのか、蓮のKY発言に美月が軽い咳払いをする
『確かに・・!
美月ちゃん悪くないかもな。』
『でしょ?
俺、やっぱり美月ちゃん可愛いと思う。』
隣に座る蓮さんに肩を組まれて、突然のことに恥ずかしくて俯いた。