夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「蓮ー、やめとけ。
その女、お前の嫌いな処女だぞ。」
『え!?美月ちゃん処女なの?』
蓮より先に、蓮よりオーバーに、蓮より食いついて反応した徹
下唇を噛み締めた美月は、前の助手席に座る湊を睨みつけた
「この女、処女のくせに風俗で働いてんだから笑っちゃうよな。」
『へぇー、美月ちゃんまだなんだぁ。
結構意外かも。とっくかと思ってた。』
はっきり言って、そんな分析どっちでもいい。
私が処女だという事実はそんなに膨らむ話だろうか・・・
『確かに蓮は処女向きではないよな。
こいつ見た目によらず激しいから。色々。』
知りたくもない情報が次々に飛び込んでくる
盛り上がってる徹と湊とは別に、大人しくしてた蓮が静かに口を開いた
『俺だって優しくできるよ。
好きな女なら尚更ね。』
王子様のような存在の蓮さんは、言葉ひとつひとつでこんな平凡な女の子にも夢を与えてくれるー・・・