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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第2章 第一話【空の記憶】~運命の嵐~

 幸が船室から不気味なほどに暗い空を見上げ、再び吐息をついたその時、ポツリと雨滴が窓ガラスを叩いた。とうとう雨が降ってきたのだ。あまりひどい雨にならなければ良いがとこの時、思ったのだけれど、その嫌な予感はほどなく図らずも的中することになってしまった。

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