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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第13章 終章【エピローグ】

 写真館で撮った、たった一枚の家族写真である。この写真こそが幸の何よりの宝物、楽しかった想い出の象徴であった。この想い出
を胸にこれまで生きてきた。誰の力にも頼らず、一人で生きてきた一生に悔いはない。浩三も既に数年前、亡くなったと風の便りに聞いた。

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