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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第13章 終章【エピローグ】

 あとどれほど生きるかは判らないけれど、かつて愛した男たちが幸を天国で迎えてくれるだろう。それまでの日々を幸はまた、一人で生きてゆく。
 前だけを見つめて。
 写真盾を幸はそっと目の前の机に戻した。
 黄昏の穏やかな光が窓にかかるレースのカーテンを通して差し込み、幸の横顔を優しく照らす。

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