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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第13章 終章【エピローグ】

 老婦人はつと立ち上がり、窓を開いた。
 潮の匂いをたっぷりと含んだ海風が流れ込んでくる。大好きな香りに包まれて、今日も一日が終わる。
 ひそやかな潮騒の詩に耳を傾けながら、老婦人ははるか昔に逝った大切な人たちのことを想った。

                   完


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