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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第15章 番外編第一話【潮騒の詩】 月夜の契り

「一人暮らしの男の家に行ったなんて知られたら、嫁の貰い手がなくなるって怒られるぞ」
 亮平が真面目に応えると、澪は眼を輝かせた。
「良い考えがあるわ」
「―?」
 亮平が小首を傾げると、澪は微笑んだ。
「あなたが私と結婚すれば良いのよ」
「は?」
 あまりのなりゆきに愕き、言葉もない亮平である。澪は自分の応えに満足げに頷いた。

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