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【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~

第6章 アラン×レオ篇 ~白昼夢~

『よしっ!上手く焼けた』


キッチンに着くと
まずスポンジを焼き上げた。


『さてと。あとは生クリームだよね』


クリームをホイップして
隠し味にと小瓶を取り出す。


『少しだけ……』


クリームの中に数滴落とそうとすると……


『あっ!』


手元が滑り小瓶の中身が
どぼどぼとクリームに入ってしまった。


『ほとんど入れてしまったけど…大丈夫かな?』

(確か一度に多く使うと酔いが回るって言ってたよね……)


クリームを指ですくい、口に含む。

甘い香りに混ざって
ほんのり洋酒のような味わいがする。


『…酔いが回るってほどじゃなさそう。
それに、これ美味しいっ!』


あまりの美味しさに何度も指ですくい
クリームを口に含んだ。


『味見ばっかしてると無くなっちゃう…。
早く完成させなきゃ』


手早く混ぜスポンジにデコレーションすると
手作りケーキが完成した。


『一人で食べるには多いから、誰か誘ってみようかな』


ケーキとティーセットをワゴンにのせ、
お茶の準備を整える。

ほぼ空になった小瓶をドレスのポケットに忍ばせると、
ワゴンを押して自分の部屋へ向かった。

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