甘く、弾けて。僕はもう我慢できないから。
第5章 ごしゅじんさまぁっ
リードを引かれて、僕はデパートに来た……はずだった。だけど、デパートにはいかなかった。
ホテルから一分。目の前に立っていたのは、一件の家。
「あの、これは?」
周りの人たちの視線がいたい。
いや、僕の頭の方が多分、イタいけど。
「ん? デパート」
蒼梧さんは、家に入って行く。
リードを握られたままだから、勿論僕も中に入って行く。
(絶対、デパートじゃなーい!!!)
高尾さんが、僕が逃げないようにしているのか、僕の後ろから家にはいると、ドアを閉めた。