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甘く、弾けて。僕はもう我慢できないから。

第6章 一人ぼっちで

「じゃあ、変態にイかされてるお前はどうなの?」

 ……ゔ。
 痛いところをつかれてしまった。
 答えるのが恥ずかしかった僕は、腰を振ることで、その答えをごまかした。

「…あ、黙秘ってことだ?」

 裕翔は、面白そうに笑って、そう言った。
 ――裕翔って、本当ずるい。だって、そうやって笑っている裕翔はカッコ良くて、僕はキュンとしちゃうから。
 
「べ、別に黙秘じゃないしっっ」
 
 僕は、そう言い訳しようとした。
 だけど、実際僕が言えたのは「べ、別に」までで。その後で、部屋に響いたのは僕の喘ぎ声と、二人の荒い吐息だけだった。
 
「あ、……ぁっ、んっあ、ゆ……っと」

 いきなり、裕翔が激しく律動を始めた。
 恥ずかしいけど、気持ちいいから仕方が無い。
 裕翔は、僕のいいところばかり攻めてくる。僕は、全然余裕ないのに、裕翔は余裕綽々って顔をしていた。
 でも、僕は知っている。

 ――本当は、裕翔も余裕なんてない。

 裕翔は、笑っているけど、腰の動きはとても早い。もうそろそろ、限界が近いんだと思う。

 ちなみに、僕も、限界は近い。僕の息子は、もう爆発寸前だった。

 「ねっ……ぇっ、ゆ、っ……うとっ!!」

 腰の動きを早め、息子を次第に膨張させてくる裕翔を、僕は必死で呼んだ。

「ん、っ……。なに?」

 裕翔が、腰を動かしながらも反応する。

「ねぇ……っ、僕と一緒に、…イこ?」

 できるだけ可愛らしくおねだりしてみた。
 上目遣いで、裕翔を見上げた。

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