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For BL lover ・短編集:)

第2章 保健室の鬼



何か名前を呼ばれた気がして
俺は目を覚ます


っ、身体が・・・怠い・・・


こんな縛っても
もう力はいんねーよ・・・・



あー・・・俺、何されるんだろ・・・
大体ここどこだよ


こんなことになるなら
学校早くサボってればよかった


あの柿谷のせーだ
あいつが熱血だから



っーか、さみー
体操服とかまじ何考えてんだ



頭痛い



喉乾いた




身体火照って暑いし




家帰りてぇ





そう思いながら、暴れて逃げることもできずに
俺は寒さと媚薬のせーでただ体力を消耗していた


また身体が熱くなってきて
ゾクゾクしていると
どこからかお手洗いの声がした

「皐月。よく眠ってたね。」
「・・・・もう、・・いいだろ、俺家帰る・・」
「そんなに元気をなくして、心配するな、俺は保健の先生だから。」
「気持ち悪いだよ!!っ、ゴホ・・・か、・・柿谷、柿谷は?!!」
「面白くないね。あの新人教師が好きなのか?」
「ちげーよ、ホモ!!っ、・・・・も、・・・俺、なんも、・・言わない、から、・・・」
「当たり前だよ。そもそも、言えるような状況にさせないけどね。今日は遅い。泊まっていきなさい。私からご両親に連絡を入れておこう」

そう無茶苦茶を言いながら
俺の頭を撫でてお手洗いは何処かへ行く


泊まってけって・・・・
ガッチガチに縛っといて
よく言えるな


っーか、俺これレイプされるってことだろ?

でも、しんどすぎて、ダルすぎて
恐怖心なんかまだ全然湧いてこない

そもそも男同士って何やんだよ

俺外見で、遊んでるとか
ヤリチンとか、好き勝手言われてるけど


・・・まだ女ともヤッたことねーし


・・・・・っーか、何黄昏てんだ!!
待て待て


俺御手洗とヤるってことだよな?!!!!
キスも?!体触ったり、とか?!!
無理無理無理無理!!


絶対気持ち悪いって、


なんか、急にリアルな妄想したから


っ?!!!!



突然体に異変を感じて
俺は五感をフル回転させて
今の状況を理解する



な、・・・んで、俺・・・勃って・・・!!!

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