テキストサイズ

ナーバス BREAK DOWN

第2章 解逅

さっきの錠剤を飲まされようとしている事を覚る。

真実も必死の抵抗をする。

押し込もうとする舌と押し戻そうと舌の攻防が、まるでディープキスのような音をたてた。

真実の口の端から唾液があふれ喉を濡らしている。

それが塚本を煽ったらしくますます身体を密着させてきた。

ふいに真実の両腕を押さえていた手が外れ自由になった。

真実は顎を押さえている腕をどけようと手をかける。
その隙を塚本は見逃さなかった。

再度、錠剤を舌で押し込むと真実のみぞおちを拳で突いた。

「ぐっ!」

その拍子に押し込まれた錠剤を飲み込んでしまう。

それを見定めると塚本は真実から唇と身体を離した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ