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ナーバス BREAK DOWN

第2章 解逅

全裸の真実の下半身は、精液と鮮血にまみれ、顔と腕には赤い痣ができていた。

一目で同意の行為では無い事がわかった。

「やっ」

友紀に見られ真実は羞恥に身を縮めた。

友紀は我に返って塚本を睨み付けた。

「…てめえ‥」

初めて聞く、低く絞り出すような友紀の声に真実はハッと顔を上げた。

目の前の友紀の拳が硬く握りしめられて震えている。

「友紀っ!」

真実が思わず叫んだ。

友紀が塚本に殴りかかるのではないかと思った。

そんなことして欲しくない。

友紀はピクッと肩を震わせる。

真実の意を汲んだように深く息を吐くと、冷たい口調で塚本に言った。

「消えろ」

「な…なんだと。お前」

言い返す塚本に被せるように言い募る。

「消えろ。早く」

その迫力に塚本は口をつぐんだ。

真実に視線を向けて何か言いたそうにしていたが、舌打ちをしてその場を去った。

友紀の肩から力が抜けた。

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