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ナーバス BREAK DOWN

第1章 フラッシュバック

「そんなっ」

(ミチさんが謝る事ないのに…)

そう伝えようとした時、真実の頬を包んでいた手に力がこもり、道臣の唇が降りてきた。

触れるだけのキス。

それは合図に過ぎず、離れてまたすぐ唇を塞がれた。

舌を絡め捕られ、真実は思わず声を漏らす。

「んっ…あっ…」

道臣に腕を回そうとして、まだミネラルウォーターのボトルを持ったままなのに気が付く。

「ミ、ミチさん…水…」

キスの合間にやっと呟くと、道臣が真実の手からボトルを取る。

そのまま一口含んでまた真実の口を塞ぐ。

口移しに水が注ぎ込まれ、真実はそれ受け取る。

飲み込み切れないものが口の端からこぼれ、真実の白い喉を伝う。

着替えばかりの寝間着の襟を少し濡らした。

それを道臣が唇を這わせ喉元から上へと舐めとっていく。

そのまま耳元までいくと、

「もっと?」

低く囁くように聞いた。

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