近くて遠い
第23章 信頼関係
「そんなもったいないことするか。」
「えっ、もったいないって、だって光瑠さん全然寝てないじゃないですかっ…。相変わらず夜は遅くて朝は早いし…」
光瑠さんはペラペラとしゃべる私を無表情で見つめながら、私の頬を撫でた。
「……俺は寝るために休憩なしで仕事をした訳じゃない。寂しいと言って抱き着いてきたのはどこのどいつだ。」
ドキッと胸が鳴った。
私のために…?
嬉しくて…でも心配で、複雑な気持ちだった。
顔は疲れてる。
だけど、やっぱり今日の光瑠さんは…
すごく
きれいで美しくて…
かっこいい…
チュっ──
と音をたてて光瑠さんが私の頬にキスをした。
「真希」
「はいっ…」
ドキドキしながら、
私は返事をした。
光瑠さんは私の髪を指にくるくると絡めて遊んでいる。
「パリから帰ったら
結婚式挙げるぞ。」
挙げよっか、
とかそういう提案じゃなくて、
挙げるぞ
っていう少し乱暴な物言いが、光瑠さんらしくて、
私は顔を紅くしながら、笑顔で、首を思いっきり縦に振った。
そんな私をみて、
光瑠もにこっと微笑むと、
目を閉じて
その綺麗な顔をゆっくり私に近付けた。
私も顔を上げて
目を閉じると、
心臓の鼓動が心地よく感じた。
あと数センチ…
唇が重なりそうになったその時──
「えっ、もったいないって、だって光瑠さん全然寝てないじゃないですかっ…。相変わらず夜は遅くて朝は早いし…」
光瑠さんはペラペラとしゃべる私を無表情で見つめながら、私の頬を撫でた。
「……俺は寝るために休憩なしで仕事をした訳じゃない。寂しいと言って抱き着いてきたのはどこのどいつだ。」
ドキッと胸が鳴った。
私のために…?
嬉しくて…でも心配で、複雑な気持ちだった。
顔は疲れてる。
だけど、やっぱり今日の光瑠さんは…
すごく
きれいで美しくて…
かっこいい…
チュっ──
と音をたてて光瑠さんが私の頬にキスをした。
「真希」
「はいっ…」
ドキドキしながら、
私は返事をした。
光瑠さんは私の髪を指にくるくると絡めて遊んでいる。
「パリから帰ったら
結婚式挙げるぞ。」
挙げよっか、
とかそういう提案じゃなくて、
挙げるぞ
っていう少し乱暴な物言いが、光瑠さんらしくて、
私は顔を紅くしながら、笑顔で、首を思いっきり縦に振った。
そんな私をみて、
光瑠もにこっと微笑むと、
目を閉じて
その綺麗な顔をゆっくり私に近付けた。
私も顔を上げて
目を閉じると、
心臓の鼓動が心地よく感じた。
あと数センチ…
唇が重なりそうになったその時──