テキストサイズ

不器用な彼の愛情表現

第1章 恋愛?何それ?

バイト仲間の葛西賢二が、店内に人がいないのを確認し、竜樹に声をかけてきた。

「あのさ、近々合コンするんだけど、安東来る?」

「はあ? そんなとこ行かねーよ」

竜樹は乗り気じゃない。

「彼女いたりする?」

棚の整理しながら、賢二は聞いてくる。

「別にいないけど、ナンパみたいなの興味ねーんだよ」

竜樹は相変わらず冷めた口調だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ