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最初で最後の恋

第12章 この気持ちの正体は?

彼女の瞳はなにも知らなくて真っ白で。


汚れた俺がこんな子の傍にはいてはいけないはずなのに、離れられない気持ちばかりが募っていく。
  

そして気づいてしまった自分の気持ち。


俺の過去を知ったら澪は傷つくだろう。
けれど、澪のことを諦めるなんてできない。


だから、俺は誓う。


これからは澪だけを愛して生きてゆくと。



澪は他の女みたいなセックスするだけの存在ではなく、心を満たしてくれる存在だと思えた。


優しい笑顔で、俺のことを見つめてくれたんだ。俺の一言一言に喜んでくれて、


『ありがとう』


そう言って微笑む。


それだけで十分だ。




俺の中の決意は固まっていた。








しかし、そんな俺の想いとはよそに



俺たちの関係が引き裂かれるなんてこの時は知る由もなかった。

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