テキストサイズ

最初で最後の恋

第15章 幸せ

通話ボタンを押して、あたしは耳に携帯をあてた。


「も、もしもし?」


「おはよ。あれ、もしかして寝てた?」


そう言って電話先からクスクスと笑う神田くん。


「ねっ、寝てないもん。それより、どうかしたの??」


「えっ…とさ。




その、昨日のこと…夢だったらどうしようかと思って。


本当に俺たち、付き合ってるんだよな?」


あたしは神田くんの言葉を聞いて口がぽかんと空いてしまった。


まさか同じことを考えていたなんて思いもしなくて。


どうしよう、すっごく嬉しいよ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ