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最初で最後の恋

第15章 幸せ

「ふ、ふふっ…

あははっ」


嬉しくておかしくて、笑ってしまった。


少しむくれたみたいに怒る神田くんの声が聞こえていたけど、笑いをこらえられなかった。


だって、こんな風にまた幸せな気持ちになれたんだもの。少しくらい、その喜びに浸っていてもいいよね?


「な、なんでもない。
…うん、学校でね」


神田くんは確認だけがしたかったのか、また学校でと言って電話を切った。


昨日も会ったけど、すぐに会いたいよ。


早く準備して行かなくちゃ。

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