テキストサイズ

最初で最後の恋

第16章 新たな不安

くすっと笑った早苗。
まるで、この先の未来を知っているかのような顔をしている。


「まぁ、あの女にはしばらくなにもしないでいてあげる。いずれにせよ、蓮はあたしの所に来るわ。

じゃあ、また月曜日にね」


そう言って早苗は去って行った。

ヒールの音だけが、俺の耳にこだましていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ