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最初で最後の恋

第17章 柔らかな時間

「じゃあさ…澪の家とか……だめ?」


えっ⁉︎

あたしの家ってことは…


お家デートってこと⁉︎


「あ、いきなりじゃなくて!

買い物とかしてからどうかなってさ」


電話越しの神田君の声を聞いてると、外より人目につかないところで話をしたいみたいだった。


「うん、いいよ。親も仕事だし」


「本当?サンキューな。

じゃあ、詳しい時間とかまたメールする」


「うん」


あたしは高鳴る気持ちと不安を両方抱えながら返事をした。

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