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最初で最後の恋

第4章 動き始めた時間

月曜日の事件があってからもう1週間が経とうとしていた。


あたしもすっかりあのキスのことは忘れて、いつもの生活を送っていた。

やっぱりあの男ことは気にするなという香奈の言葉は正しかった。


学校でも神田蓮に会うことはないし、そもそも学部が違うからあたしのことは見つかるはずないだろうなと思った。


そんなこんなでいつも通りの生活に戻りかけていたときだった。


「ねぇ澪、今日透がサークル活動あるから見に来ないかって言われたんだけど、澪も来ない??」

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