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最初で最後の恋

第20章 浄化

「あたしには恋愛のノウハウとかわかんないから、これが正論ってものはないけど、




いかに中身のある時間を過ごしたかじゃないの?」


「!!!」


悔しそうに口をつぐむ彼女。


きっと、言われなくてもわかってるんだと思う。


自分が今、惨めなことをしてるってことも。
こんなことしても意味ないってことも。


それでも、足掻きたかったんだと思う。


「早苗ちゃんのことあたしにはなんにもわからないし、無理に教えてくれなくてもいい。

でも、もうこれ以上自分のことを苦しめないで。


今のままじゃ、早苗ちゃんが壊れちゃうよ」



かあぁっと、早苗ちゃんの顔が赤くなるのがわかる。


「う…うるさい!!!

あんたなんかにあたしのなにがわかるの!?
あんたなんかにっ………」


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