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最初で最後の恋

第21章 早苗の過去

新しいお父さんと暮らし始めて数ヶ月経ったある日のこと。


居間でテレビを見ていたあたしとお父さん。

あたしはフローリングに座り、お父さんはソファに座ってた。


お母さんはキッチンで夕飯の支度をしている。


「早苗、そこだとテレビに近すぎるからこっちに着なさい」


お父さんはそう言ってソファをぽんぽんと叩いた。

あたしも素直に言うことをきく。
お父さんの隣に座ると、お父さんはくすっと笑って片方の手をあたしの肩に回してきた。



「早苗の肩、細いなぁ」


隣から聞こえてくる、お父さんの声。

優しいというよりは、甘ったるい感じ。



「どうしたの?お父さん」


「いいか?早苗。

声出しちゃ、だめだぞ?」


お父さんはそのまま肩に置いていた手を下に滑らせ…


まだ幼い小5の胸に、触れた。

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