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最初で最後の恋

第21章 早苗の過去

それからもお父さんは時々あたしに触れてくるようになった。

胸だけじゃない。


ふとももや腰…体の色んなところを撫で回される。


嫌だと思っていても、お父さんはやめてくれない。

お母さんがいるのにどうしてってずっと思ってた。




「あっ…お父さんっ……だめっ」


「早苗はエッチだなぁ。

お父さんにこんなことされて、嫌じゃないのか?」


「いやっ…だよぉ」


嫌と言っても体はがくがくして、気持ちいいと感じていた。


「ほら、キッチンにいるお母さんに聞こえちゃうだろ?静かにしなさい?」


静かにしたくても、お父さんの手はどんどん奥深くまで浸透していく。


その度に震える身体。


自分が自分じゃない気がして、心と身体の違いに胸が張り裂けそうだった。

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