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最初で最後の恋

第22章 現実と向き合う

気づけば、あたしも涙を流してた。

だって…嬉しかったから。


こんなにも蓮は愛されてるんだ、って思ったらあたしまで嬉しくて。


やっぱりお母さんはお母さんなんだって思った。


「あたしこそ…蓮くんに会えて、今まで知らなかったこと、たくさん教えてもらいました。

蓮は…あたしの大切な人です」


あたしがはっきりとお母さんに告げると、お母さんも顔がぱあっとほころんだようだった。



「これからも…蓮のこと、よろしくお願いします」



「は、はい!」


この時見せてくれたお母さんの笑顔は、心から笑っている笑顔だった。

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