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最初で最後の恋

第23章 最初で最後の恋

帰り道。


まだ夢を見てるみたい。
それだけ、温かい時間だったってことだ。

あたしたちはしばらくの間蓮のお母さんとおばさんをふくめ4人で話をしていた。


お母さんの体の具合が良くないというのは、ストレスからくるものであったりもともと風邪をひいていたりと悪いことが重なっていたらしい。


蓮もそれを聞いて安心したと同時に、ある決意をしていた。


「俺、ここに戻るよ」


そう。


お母さんと2人で暮らすことを決意してくれたのだ。


お母さんとの溝も埋まり、今まで何もできなかった分一緒にいて少しでもお母さんの助けになりたいって思ったんだそう。


あたしも賛成だった。


家族って離れていると寂しいし、一緒にいれるのならいるべきだと思うから。


「良かったね。

お母さんも一緒に住むこと、許してくれて」


初めはお母さんは反対していた。

それは、蓮が無理をしてるんじゃないかって思ったから。

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