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最初で最後の恋

第6章 初デート

駅から電車で3時間くらい乗っていただろうか。降りた駅は人気のない田舎のようなところだった。


田んぼが見渡す限りあって、ところどころに家があるって感じ。


「ここから少し歩くんだ。

のんびり行っても20分くらいで着くから」


あたしたちはのどかな道を歩き始めた。


「なぁ澪」


ふと神田くんが名前を呼ぶ。
それだけで喜んでしまうのは、大げさなのかもしれないけど嬉しいんだよね。


「ん?」


「人間ってさ、

人の上辺しか見ない奴ばっかだと思わないか?」

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