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最初で最後の恋

第6章 初デート

あたしは自分の素直な気持ちを伝えようと思った。


「あたしは…自分に自信がないからかな。

自分が見た目だけで決められたくない分、あたしも相手の中身をできるだけ見たいって思うの。

けっこう難しいけどね。

でも、あたしの中で後悔しないと思うから」


あたしはそう言いながら握る手に力を込める。ありきたりで綺麗事にしか聞こえないだろうけど……


神田くんに伝わってるといいな。


「本当に澪って…いや、なんでもない」


神田くんはなにか言いかけた言葉を飲み込んでしまう。

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