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最初で最後の恋

第8章 彼が見たものは

「うん。また、明日な」


そう言って神田くんは前髪のかかったあたしのおでこにチュッとキスをした。


あたしは恥ずかしさで顔を隠しながらも、電車が来るギリギリまで神田くんに手を振った。




電車に乗ったあたしは、昨夜の甘い時間をついさっきのことのように思い出してしまう。


誰にも触れられたことのない身体が、今まで感じたことのない快楽を知ってしまった。


もう、彼という甘い呪縛からは逃れられない。



そう感じた。

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