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最初で最後の恋

第8章 彼が見たものは

次の日。

今日は1限からの授業で、だるい体を無理やり学校まで動かす。


「おはよ、香奈」


「澪、おは……え」


教室にいる香奈に話しかけると、香奈は振り向いた瞬間あたしの顔をじーっと見てる。


な、なにか顔についてるのかな。


それとも、まさか…キスマーク!?


焦ったあたしは両手で首元を隠す。


「まさかあんた…神田蓮としたの??」


香奈は詰め寄るようにあたしに問いかける。


俯きながらも小さく頷くあたし。

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