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最初で最後の恋

第10章 あなたのいない日々

香奈と透くんとカフェで話をしてから、あっという間に1ヶ月が経ってもう6月。


神田くんからは始めの頃は連絡が来ていたけど、今となっては連絡さえも来なくなった。
その現実に、改めて自分が遊ばれていたことを痛感する。


香奈たちのおかげで、学校にいる間はあまり辛いと思わなくて済んでいたけど…
家でひとりになると、涙が溢れて止まらなくなる日が多々ある。


この1ヶ月、ずーっと悩んでいた。


自分がこうして泣いている間にも、彼は他の女の子といるのかな、とか。

あたしのことなんてもう忘れちゃってるのかなぁ、とか… 


そう考えただけで、最近は気分ばかりが悪くなる一方だった。

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