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最初で最後の恋

第10章 あなたのいない日々

ごはんを食べてもおいしくないし、食欲も沸かなくなってきたからごはんを食べなくなってきていた。


香奈の前ではお弁当を無理やり口に押し込んで、心配をかけないようにしていた。


「澪…大丈夫?

ここ最近、やつれてきてる気がするよ?家でごはん食べてるの?」


不安げにあたしの頬に触れる香奈。


「ほっぺも前はこんなにげっそりしてなかったのに…食べたくなくても、食べなきゃだめよ。いつ倒れるかわからないわよ?」


「う、ん。ちゃんと食べてるから大丈夫。

ちょっと食べる量が減っただけよ。心配しないで、ね?」


毎日こんな会話が続いていた。

香奈に鏡を見させられても、そんなにやつれたような感じはしないんだけどな。


ただひとつわかることは。




神田くん、あなたがいないあたしは生気を失ってるってこと。

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