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最初で最後の恋

第10章 あなたのいない日々

授業を受けていても、家に帰ってもなにをするにもやる気が出ない。


すべてが初めてのことだったからっていうのもあるのかもしれないけど…神田くんじゃなかったら、きっとこんな幸せは感じられなかったと思う。


初めてキスされた日のこと、今でも鮮明に覚えてる。あのときの神田くんの瞳は、あたしを捕らえて離さなかった。


神田くんの思い出の場所に来たときも、あの景色を見せたのはあたしが初めてと言って笑ったあの笑顔も。


全部全部、忘れられない。

思い出になんてしたくないよ…

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