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最初で最後の恋

第10章 あなたのいない日々

ある朝。

どんなに体が衰えても、学校で待っている香奈たちを心配させたくない。


ベッドから体を起こすと全身に痛みが走る。でも行かなくちゃ。

リビングに行くと、テーブルの上には朝食が置かれていた。


「澪、あなた最近痩せ過ぎよ!朝ご飯も夕飯も全然食べないで…

お昼だって少ししか食べてないじゃない!今日は朝ご飯食べてから学校に行きなさい!!」


そう言って無理やりあたしを朝食の前に座らせたお母さん。お母さんの顔を見ると、悲しそうな目であたしのことを見つめていた。


「お母さん…あたし、そんなに痩せた?」


あたしの言葉に、お母さんは驚いたように目を見開いた。


「あなた…自分の姿が、どうなってるかわかってないの?」


お母さんはあたしのことを全身鏡の前に連れて行った。


「自分の目で、確かめなさい」


あたしはゆっくりと、鏡の前に立つ。

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