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最初で最後の恋

第11章 違和感

このまま壊れていく澪を見ているわけにはいかない。

もとはと言えば神田蓮のせいなんだもの。

彼と話をして、澪とのことはっきりしてやるわ。


「透、あたし神田蓮のところへ行ってくる」


昼休みに透に相談したあたし。
透はびっくりした顔をする。


「か、香奈。あいつとは距離を置くべきなんじゃないか?

澪ちゃんのことはもう少し時間をかければ落ち着くはずだ、な?」


透の言ってることもわかる。でも…  


「透…確かに時間をかければ澪だっていつもの澪になると思う。でも…

この1ヶ月、ずっと澪を見てきた…

あの子がやつれていく姿をこれ以上見ていたくないよ!!」


どん!と教室の机を叩くあたし。

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