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あいあむペット

第4章 同居同室生活


私は、鈴也さんを突き飛ばすと部屋から出た。

廊下を勢いよく走ってとにかくここから離れたかった。


角に差し掛かったところでドンっ!と人にぶつかった。



『……。どうされましたか?華菜様。』

少しはだけた洋服、乱れた髪、こぼれる涙。

そんな私を驚いたように見た早川さんは何かを考える素振りを見せ、それからふいっと顔を背けたかと思うと、私の手を取り歩き出した。

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