カレコイ
第1章 出会い
「いっっ!!
あ!おねぇさん、ごめんなさい!」
どうやら小さな男の子が人混みに押されてぶつかってきたみたい。
小学生、かな?
「大丈夫だよ?僕は、怪我ない?」
そういって、少しずれたニット帽を直してあげる。
「.....//
うん。大丈夫!」
「ナミ!どうしたの?その子。」
「ん、なんか人混みに押されてぶつかっちゃったの。
僕はもうお賽銭終わった?」
「うん!今、ママとパパ探してるとこ!」
「.....迷子ね.....」
その時境内の階段のしたのほうで誰かが呼ぶ声がした。
「あ!パパだ!」
「見つかってよかったね!」
「うん!じゃあね、ナミおねぇちゃん!」
!
そういって階段に向かう。
「あのガキ、私が一回、ナミ!って読んだだけで、あんたのことって理解した上に覚えたわよ?......将来が不安だわ.....女たらしの予感.....」
はは、
どんな予想だよ.....