カレコイ
第1章 出会い
「大丈夫か?!全く。いつも走るなっていってるだろ?」
「ごめんなさい。」
「ホントにありがとうございます!ご迷惑お掛けしました.....
あら!!あなた、血が.....」
「あ、いえ、大丈夫です。」
「そういうわけにはいかない。病院、行きましょう?君は.....中学生かな?」
確かに童顔だけど?!!
「.....すんません。高校生です.....」
「あ、あそうか!いや、すみません。実は私、高校教師をしてまして。
私が教えてる生徒とは君は全然違ったものだから.....その.....」
お、幼いって言いたいんですね?!!
「と、とにかく。君は息子の命の恩人だ。こういうことはしっかりさせてくれ。愛子、たくやを車まで先につれていっといて。」
「わかったわ。行きましょう、たくや。」
そういってまだ尻餅をついた私の足の間にいるたくや?君をつれていこうとするお母さん。
なんかお人形さんみたいなかわいい人。
にしても!ズボンでよかった.....