カレコイ
第7章 今までとは違う毎日
「っし。終わったー。」
黒板を写していた生徒は持ち物を持って、さっさと教室を出ていった。
チュッと、最後に優しくキスをして、拓哉君が離れると、ツーっと銀の糸を引いた。
「いっちゃったね?ナミ。」
「な、何するのよ!!」
ドンと拓哉君を押す。
「いてっ!」
「き、教師をからかうのもいい加減にしなさい!!」
「からかってなんてないよ。」
ゾッとするほど真剣な目で言う。
「ど、どうみてもからかってる!私はあなたの初恋の人かもしれない。でも!
歳は10も上だし、生徒と教師よ?
あり得ない!」