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秘密の派遣業務

第13章 誰のモノ?

所長「…みんな通達通り…優しくしてるか?」

みんなの視線が一斉に所長に集まる。

「もちろんです。」

所長「そうか、ならいい。」

藤堂「でも…あの社長にだけは…抱かせたくないな…」

藤堂の呟きにみんなが静まる。
みんな同じ気持ちのようだ。

佐伯「そろそろ来る頃なんじゃない?」

そう…紗江を抱く為だけにあの社長はこの島にやって来る。
紗江を騙して連れて来た…あの社長が。

所長「…そういう約束だからね…フゥ…」

藤本「…仕方ないか…」

みんなそれぞれに紗江の事を考えているようだ。

所員達にとって紗江は大事な存在になっていた。

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